コラム|ヒーリング・スペース☆オリーブ 東京練馬区

コラム

そうじの不思議な力

毎日の生活、楽しい時もあれば、不調な時もあります。仕事や人間関係でうまくコミュニケーションがとれないと、心は穏やかでいられなくなります。その状態が続くと、身の回りの事にも心を向けられなくなり、掃除や片付けが出来なくなります。それはどうしてなのでしょう。

心身的に疲れていると、掃除は出来ない

職場や地域社会で心身的に疲れてしまうと、片付けは出来ません。気力が残ってないのです。週末にまとめてやろうと思っても、いざとなると、思うように体は動きません。どんどん散らかっていく部屋を見ると、掃除の出来ない自分に、罪悪感すら覚えるようになります。「やらねば!」と力む程出来ないのです。

活動すると身体は疲れます。心も身体と同じなのです。過度なストレスにさらされると、心がその処理に追われ、体力を消耗し、身体も心も疲れるのです。意識的に心身がリラックスできる時間を持ったり、ストレスから回避できるよう対策を心がけないと、心も身体も疲労でgive upしてしまいます。日々の生活の中で、極度に疲れやすいという人は、心の疲労が大きいのかもしれません。

心が満たされてないと、部屋は物でいっぱい

心がいつも不安やストレスにさらされていると、人はどこかで息抜きをしたくなります。衝動買い・やけ食い・お酒・ギャンブル・恋人に依存、いろいろあります。どこかで発散して、一時の心のバランスをとる事も大切です。しかし度が行き過ぎると、これも毒になります。衝動買いは、欲しい物を手に入れ、一瞬気持ちが満たされたような錯覚に陥ります。でも本当に満たされたいのは、物ではなくて、心の空虚感なのです。寂しさが、部屋を物で一杯にしていきます。

心が安定していると、持ち物もシンプル

心が穏やかで安定していると、トラブルに遭った時、少し動揺する事はあっても、ある程度時間が経つと、気持ちも安定してきます。継続的にストレスにさらされ続ける事がないので、代替で何かを欲したり、発散しなくても大丈夫なのです。心が安定している状態とは、変りない毎日の生活にも、自分の存在意義を感じられ、ささやかな楽しみを見つけながら、毎日を生きられる事だと思います。掃除をすると、いかに不要な物を多く抱え、自分の生活を複雑にしていたことに気が付きます。

物が少なければ、当然掃除の手間も労力も減ります。物が溢れ、「片付けなきゃ!」と慌てる必要もないのです。心が安定してくると、物をあまり欲しがらなくなります。物がなくても、充分幸せに生きられる事に、気がついていくからです。

意識的に掃除をしてみると、『心の汚れ・疲れ』も一緒に掃除される

「鶏が先か卵が先か」わからないのですが、意識的に掃除をすることで、心のもやもやも徐々に取れていったという経験があります。掃除にも段階があります。私は何がきっかけで始めたのか覚えてないのですが、ある日ずっと気になっていた本棚と、本棚に入りきれない山積みの本の整理に取りかかりました。やり始めたら自分の中のエンジンがかかり、いらない本を捨てたり売ったりと、一回目の本の整理が出来たのです。それだけでも清々しい思いと達成感で、とても満足したことを覚えています。この後何度か本棚の整理をしました。前回処分出来なかったものが、数ヶ月後には即処分出来るなど、整理をしながら色々な事に気がつきました。黙々と手を動かして、本を整理したり掃除をしながら、心では色々なことを感じていました。掃除を通して、自分の心と向き合い、自分の心と対話をしていたのです。掃除をしながら、『ああ、こういうことなのか・・・』とパズルを解くように、自分の心の状態がわかっていきました。掃除を通して、たくさんの自分の気持ちを発見したのです。掃除にはすごい効力があるのです。

心や身体が疲れてきたら、意識的に掃除をしてみてください。それも小さいスペースで、10分位と無理のない時間から。大規模な掃除は、心身共にかなりのパワーが必要です。取り掛かるのにも時間がかかります。だから自分に無理のない範囲から、トライしてみるのが良いと思います。掃除はすればする程、不思議な効果と力を発揮します。是非試してみてください。

 

 

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